ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

3章:世界の外側 (8/9)


深く深く掘った穴に、猫をそっと入れてあげ、穴の横に積まれてあった土をかけた。

顔の前で丁寧に両手を合わせたその人は、自分の手を見て

「汚い!」

と何故か楽しそうに笑った。

「手、洗いましょう」

水道を指さすと、素直に頷いて立ち上がり、あたしの後ろをついてくる。

自分と同じスカートに、今さらながら同じ学校だということを知った。

「何年生?」

「1年生です」

「あたし3年」

泥だらけの手を入念に洗いながら、ちらりとその人の腕が目に入った。

黒い、太い鎖が、華奢な腕に巻かれてある。

しかし、

白く細い腕に巻かれた、あまり似合っているとは言えないアクセサリーは、よく見るとアクセサリーではなかった。

その黒い鎖は、
肌に、描かれていた。
25 /235

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

CASTER ©著者:樹里

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.