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1章:樹里 (7/7)


大学1年の冬、
あたしはあたしの“世界”から抜け出した。

風俗は、あたしの“世界”になかったもの。
体を売り物にしてお金を稼ぐなんて、考えもしなかったこと。


雲の多い冬の空を見上げて、白い息を吐き出す。


空は、

遠いもの

果てのないもの

あの人の言葉。

「ひとりぼっちだよ、さみしいよ、あたし、さみしい。」


ああ、と納得する。

いままで、空を見上げただけで、きっとこんな気持ちにはならなかった。


たぶん、あたしの“世界”は静かに変わり始めていて、それは良い方向か悪い方向かなんてことは考えもせずに。



あたしの商品名は「樹里」になった。
希望通り、その名前はあたしのものになった。
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CASTER ©著者:樹里

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