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19章:傷 (2/13)


部屋そのものは狭いはずなのに、物が少ないせいか、2人で居ても息苦しさはなかった。


あたしは、仕事に復帰した。ソープとデリと大学と、行ったり来たりの生活。

以前と何も変わらない。

変わったことといえば、夏が終わり、朝と夕方、吐く息が白くなったくらい。

通帳の預金が、面白いくらい増えたこと。

あとは、
仕事終わりにイチイさんとご飯を食べるようになった。
彼のアパートで。



その程度のこと。





「あー、腹減った。樹里ちゃんシチュー食う?」

深夜1時。

仕事が終わって事務所を出ると、当たり前のようにイチイさんが待っている。

仕事終わりが同じ時間のときは、こうして一緒にイチイさんのアパートに帰るようになった。

それは、2人でドライブをしたあの日から。


色恋管理


そんなものが頭をよぎったけれど、どうでもいいと思った。

一人で居るのと、イチイさんと一緒に居るのと、不思議だけれど、あまり変わらなかったから。
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CASTER ©著者:樹里

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