5章:ｽﾞﾙｲ人 (2/57)

梅雨の時期が終わり

夏が近づく。
私が一番好きな季節だ。



ﾏｻとの付き合いは続いている。


正確に言えば
なんとなくﾏｻの束縛が激しくなって

逃れられなくなっていた。


仕事が終わったら私を迎えに来て

ﾏｻの家でご飯をご馳走になって

毎日私を抱く。



私が一人になれるのは
10時過ぎ。

それからお風呂に入るのが私の日課になっていた。