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11章:マインドコントロール (1/6)

11章:マインドコントロール





『なんで…恭介さんが…』




俺は唖然とするしかなかった。

恭介さんはそんな俺を見て
嘲り笑っていた



『蓮。お前は本当に凄いな。そこまで優越に浸って俺らを見下して、さぞ楽しかっただろう?』



恭介さんはゆっくりとVIPに入ってきた。

その姿に幸恵は目をそらして俯く。

高岡刑事は俺と同じ様に唖然としていた。



『どうして…恭介君…君が幸恵を操っていたのか?』



『高岡刑事。人聞きが悪い事言わないで下さいよ。幸恵は俺の奴隷だ。操るなんて滅相もない。幸恵は俺の思いを勝手に察知して動いただけだ。なぁ?幸恵?』




幸恵は何度も頷いた。

暴君を恐れる細君の様に怯えていた。

これほどの異常者をコントロールする恭介さんは一体何者なんだ。


『恭介君、君は蓮君を恨んで幸恵に犯行を促したのか!?』


高岡刑事は恭介さんを問い詰めた。




『これだから刑事は嫌いなんだ。ナンバーを抜かれそうになったからって、わざわざこんな大掛かりな殺人ショー繰り広げて何になるんですか。』




恭介さんは幸恵の横に腰掛けて言った。





『蓮、俺はお前が大嫌いだ。』




なんだか長い夜が
更に長くなる予感がした。



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不気味なお客様 ©著者:灰 ライカ

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