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9章:schoolkill (1/6)

9章:schoolkill





俺は左手に銃を持ったまま
ソファーに腰掛けた。



高岡刑事はじっと俺を見た。



『なんすか?』


『さっきの言葉。聞きたくはなかった。』


『フッ。あの事件の時、さすがにショックだったんすか?』


高岡刑事は笑った。


『あれは異常な猟奇殺人だった。まさか犯人が子供だなんて誰も予想できなかった結果さ。』


俺は刑事の意見を聞いて少し興奮した。


するといきなり幸恵が口を開いた。





『さぁゲームの始まりです。愚鈍な警察諸君、僕を止めてみたまえ。僕は殺しが愉快でたまらない。人の死がみたくてみたくてしょうがない。汚い野菜共には死の制裁を積年の大怨に流血の裁きを。』




高岡刑事は驚いて幸恵を見た。
俺は嬉しくてたまらなかった。



『さすがは幸恵さんだね。暗記してるとは。』



俺は幸恵の方に体を向けた。

髪が顔にかかって
表情が伺えなかったが
口元はうっすら笑っていた。



『幸恵さんは酒鬼薔薇をどう思う?』


『………。』


『話したくないのか?』


『………。』


『さっきまでは殺人鬼の話、たくさんしたのに。』


『殺人鬼の話だって?』


高岡刑事は声を上げた。


『そうですよ。俺は幸恵さんとずっと異常殺人者の話で盛り上がってたんすよ。ね?幸恵さん。』


高岡刑事は呆れたように
俺たちを見た。




『ふっ…ふふっ…。』


いきなり幸恵が立ち上がった。



『どうした?』

俺は銃を握りしめた。




『ハッハハハハ!アッハッハハハハ!』



幸恵は大声で笑い始めた。



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不気味なお客様 ©著者:灰 ライカ

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