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8章:疑惑 (2/6)




『高岡さん…意味が…』


俺の言葉を遮って
高岡刑事は話し始めた。


『本庄恵子の陰部付近に君の指紋が出たんだよ。血が付いてたからその親指のハートマークが綺麗に浮かび上がってた。』



『ちょっ…ちょっと待って下さい!俺はミズキさんと外で会ったことはないです!意味が分からない!』



高岡刑事は俺を見た。


その顔は明らかに
疑惑の表情だった。






何でだ、何が起きているんだ。





『蓮君、君を犯人だとは思ってないよ。ただ君の指紋が遺体から出た以上、色々と正直に話してもらわないといけないな。』



『待って下さい!なんかの間違いだ!』





『彼女と君が性的な関係なんだったら話は早いさ。あの指紋の血痕は彼女の生理の血だったら問題ない。でも違うんだろ?』




高岡刑事はさり気なく
VIPの出口のカーテンの前に
立ちふさがった。



一体何が起きたんだ。



実行犯は幸恵で主犯は聖夜
それで解決したんじゃないのか。




そう言えば…

幸恵が言っていた。





こうじゃない、 違う…って。


俺は異常殺人鬼を捕まえて
天狗になっていたが


違うんだ。





俺は間違ったんだ。







俺は…






ハメられたんだ。



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不気味なお客様 ©著者:灰 ライカ

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