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7章:凡人
『通報があって来たんだけど…君達何をしてるの?』
いかにも気の弱そうな警官は
俺達と床に横たわる死体に
疑問を抱きながら近寄ってきた。
『…終わった。蓮。終わった。どうしよう。これは違うの。こうじゃないの。だめ。絶対にダメ。あたし。ダメ。嫌われちゃう。ヤダ。捨てられちゃう。ヤダ。絶対にヤダ。蓮!蓮!どうしよ!』
幸恵は明らかにおかしくなってきた。
警官は現場を見て
状況を理解した。
『君…っ!動かないで!』
警官は無線で状況を伝えながら幸恵に近付いた。
一歩一歩。
『ごめんなさい。ぁあ。どうしよう。』
警官は幸恵の体を恐る恐る抑えた。
幸恵は泣きじゃくっていた。
計画がうまく行かなくて聖夜を失望させたことをこの夜の終わりのように怯えて。
煙草を吸いながら
哀れな幸恵に同情した。
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不気味なお客様 ©著者:灰 ライカ
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