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2章:ユキナ〜壱章〜 (1/24)

2章:ユキナ〜壱章〜

新宿歌舞伎町。



あたしは今日もこの街を歩く。





そして着いた場所。



女性完全無料とデカデカと書かれた看板。


それは出会い喫茶と云う店だった。




とりあえず無料なので登録してみた。



店員から簡単に説明をされる。




女性用の部屋と男性用の部屋と分かれていて、男性側からはマジックミラーで女性側が見える仕組みになっている様だ。


男性は気に入った女性を選んで、別室でのお話希望と紙に書いて申し込む。



別室で数分間話をして、どんな目的で何処へ行くか決める。

外出が決まった際、心付けや交通費と云う名目で男性からお金を頂く・・・そんな店だった。



ぶっちゃけ体を売る子も多いらしい。


しかし、お茶や食事やカラオケだけで稼いでる子も結構居るのだとか。




いきなり風俗まがいは抵抗が有るし、体は売らないがお金を稼ぐなら性的な事以外はしても大丈夫だし登録してみたのだった。




此所には沢山の人々が居る。



あたしみたく上京したての子。

バツイチのシングルマザーで子供育てる為に体を売る子。

ホストに貢ぐ為に体を売る子。

実家暮らしのニート。

友達に連れられてビクビクしながらバイト感覚で来てる子。

家が無くて生きる為に必死の子。

小遣い稼ぎの学生。




まさに異様な光景だった。
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KABUKI蝶 ©著者:雫

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