｢見て!かなり詐欺!｣

出来上がった
プリクラに2人で
爆笑してた。

｢まぢ千里の顔!
別人ぢゃーん!｣

｢いやいや!
乃愛もかなり別人!
まぢウケる｣

知らない高校生に
話し掛けられても
普通にシカトしてた

｢乃愛ちゃん?｣

振り向いたら…

そこには
あの先輩が居た。

｢俺わかるかな?
今日廊下で
話しかけたんだけど｣

嫌でもわかるよ!
その高い身長!
笑った時の八重歯!
日サロで焼いた黒肌!
スーパーサイヤ人並の髪の毛!


｢わかります。
なんか用ですか?｣

｢乃愛ちゃん!
アド教えて?｣

…断わろうかな
でも理由がない…

私は断わる理由も
なかったので
とりあえず教えた。

｢ありがとう
今日メールするわ!｣

｢わかりました。｣

私は先輩に見とれてる
千里の手を引っ張り

スタスタと歩いた。