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20章:‥ My Home ‥ (1/12)

20章:‥ My Home ‥


大吾と付き合ってから、唯一大吾に嫌な顔をされずに出掛けられる友達がいた。



前のキャバで少しだけ一緒に働いていた優子。




今は夜の世界から離れ昼間に事務の仕事をしている。



私と同じ歳だけど、芯のある真っ直ぐでお姉さん的な存在。




その優子とある日ランチをしていた。



優子『で?最近はどうなの大吾クンと。仲良くやってる?』


私『うん。相変わらずケンカも多いけどね…。』


優子『大吾クン、いつまで心の家に転がりこんでんの?』




コロガリコンデル…。




その時、思ったんだ…。




周りから見ると私達は一緒に暮らしてる、同棲してるんじゃなくて、ただ大吾が私の家に「転がりこんでる」様にしか見えないんだって…。



そして優子はこう言った。


優子『奥サンの家には?帰ってるの?』




カエッテル…




そっか… 私達が同棲してる様に見られないのは、大吾が結婚してるから。



大吾には帰るべき家があるから。




大吾の帰る場所…。




「家に帰る」その言葉は、大吾にとっては私との場所でなく、奥サンや子供達がいる場所なんだよね‥。





今更だけど、胸にズンときた。

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忘れたくて‥ ©著者:チョコ

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