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3章:デート
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「今日は一緒にいたい。帰さない」
圭が言った
嬉しかったんだ
「今日は帰るよー明日も仕事だし」
『やだ!!』
話はまとまらないままお店を出て
ゲームセンターで少し遊ぶ事になった
奥の音ゲーがあるコーナーに行った時
順番待ちをする為、椅子に座った
そこで初めてのキスをした
何度も何度もキスをした
圭の舌についてるピアスが絡み合う
「立てなくなった!!!」
圭は笑いながら言った
「やっぱり今日一緒にいたい…帰らないでよ!!」
私は首を横に振った
君の我が儘で傲慢な性格に
どうして気づけなかったんだろう…
そのあと何気ない事で喧嘩になり
私は黙って一人で帰った
電車に乗った瞬間、圭からのメール
「本当に帰っちゃうしね…」
ゲームセンターの中、
私を探していたんだろうと想像がついた
「ごめんね」一言だけ返した
「俺の方こそごめん。なんか今日俺変だ」
君の心の闇に
私はまだ気づいていなかった
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背伸びをした私 ©著者:さな
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