ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

10章:カンダタ (2/2)

どう?
少しは変わった?

智恵の菩薩様が
やってきた

そういえば君は
カンダタの時も
抗議してたね?

そうなのだ僕は
カンダタが糸を
切られた時も
抗議して泣いた

こうなることは最初から
判っていたはずだと

希望を持たせて
再び地獄に落とすくらいなら
最初から何もしない方が
ましだと

生きている時に
たった一度
クモを助けた報いがあれでは
あまりにかわいそうだと

その時も仏様は
笑っていた。

そして菩薩様に
繰り返し見てごらん
と言われた

はい菩薩様

僕は汚泥観で
繰り返し繰り返し
何十回
何百回
何千回と
眺め続けた

そしてやっと

良心を

理解した

 
あれは女が生まれる
ずーっと昔の話…
20 /118

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

あの子達を悼む ©著者:白坂積雪

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.