2章:地獄 (2/2)

親であることを忘れたい

この子の存在を忘れたい

もう一人の私が手を振り上げ

もう一人の私が嘲笑う

心のどこかで血が流れ

心のどこかで血をすする

心の傷はかさぶたになり

かさぶたは盛り上がり

心を狭くする

狭い心が享楽を求める

渇きを癒すため？

お前のせいだ

お前がいるから

私は鬼になるのだ