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49章:【土下座】 (1/7)

49章:【土下座】

《18:10》

「いやぁ待たせたね。とりあえずどこか入ろうか?」
新宿区役所の前で待ってると杉山が速歩でやって来た。
前より表情が柔らかくなった気がする。

「そうですね…。
酒大丈夫なんですか?」
あえて聞いてみた。

「今さら気にしてもしょうがないしな…。
そうだな久しぶりに飲みたいね。」
俺と杉山はコマ劇前の居酒屋に入った。

「体の調子はどうですか?」

「薬で痛みを飛ばしてるって事もあって調子はいいよ。
それに絵里とも会わせてくれるし心なしか家族も優しくなった気がする。
今日はその辺の話なんだろ?」

「やっぱりバレてました?俺が話しました。
真ちゃんでしたっけ!?
あの娘は薄々気付いてたみたいでしたけどね。」
やはり杉山に変化球で攻めてもしょうがない。直球勝負だな。

「あの子は真希子より私になついてくれてるからね。
それで私に話というのは?」

「杉山さんホスピスに入るの止めてくれませんか?
真希子さんも真ちゃんも希ちゃんもそれは嫌だって言ってます。」

「……わかった。
ただお願いがある。
私が死んだあと1年いや半年でいい彼女達を助けてくれないか?金銭的な事じゃない。
まぁ何というか真希子はお嬢様育ちで世の中の常識を知らない部分もある。そういう意味で相談相手になってやって欲しい。」

「別にいいですけど…。
俺でいいんですか?」

「いや君だから頼むんだよ。交換条件というわけじゃない本当にいいかな?」
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THE PHANTOM OF THE OPERA ©著者:TOORU

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