行為が終わり俺と真希子は布団に横になった。

「あのさあ話があんだけど聞いてくれっかなあ？」

「何ですか？もう会わないって話だったら嫌ですよ…」

「お前の旦那の事だよ。」

「彼がどうかしました？」
俺は杉山と知り合ったきっかけ、絵里の事、杉山の体の事、俺の考えてる事を話した。
真希子は淡々と話す俺の顔を見ながら黙って聞いていたが、杉山の期限の話を聞くと静かに涙を流した。

「そうですか…。あの人は春まで保たないんですか。」

「それどころか下手すりゃ１ヶ月も保たないかもしれない…。」

「だからトオルさんは私に近づいたんですね？」

「そうだ。」

「私は良い妻を演じればいいんですね？」

「そういう事じゃない。
今よりちょっと優しくしてくれるだけでいい。
あと絵里と会う事を許してあげて欲しい。」

「わかりました。
彼にトオルさんから聞いたって話していいですか？
もちろん２人の関係は言いませんけど。
あと…」

「それはタイミングを見て俺か絵里が言う。
あと…何？」

「これからも会ってくれますか？」

「いいよ。」
そう言って抱きしめ軽くキスをした。
今はこれがベストだろう。