「文、店に電話してシローから電話あったか聞いてみて？」
飯を食い終わりコーヒーを飲みながら話す。

「うん。」
文は店に電話をした。

「今日はまだきてないって。」

「じゃあ今のうちに部屋戻るか…」


文の部屋。
テーブルを挟んで文とノリ。俺は椅子に座り窓の外を見てる…

「文、シローに前みたいに電話するの嫌か？
まぁ嫌だろうけどしてくれ。」
タバコを吸いながら言う。

「えー。何でぇ？」
まぁ予想通りの答だな。

「こっちの携帯でね。
シローは『何か』に追い込まれてる。
じゃなきゃ部長さんが刃物仕掛けたり下着盗んだりそんな無茶せんだろ!?
その『何か』を俺とノリで調べるからその時間稼ぎたいんだよ。
んで、何か問題あったりしたら携帯捨てちまえばいい。
あと情報も引き出したいし、ある程度は誘導も出来るだろうからね。」

「そっかぁ…」

「でも、んなまどろっこしい事しなくてもシローの会社に行っちまうっていう手もあるんじゃないっすか？」

「そりゃあ最後だな。
おっ来た来た…
18:53分と。会社が終わってから真っ直ぐ出社ですか（笑）」
ビデオカメラは10分ほど前から回ってる。
ノートに日付と時間を書き話を続ける。
どれどれっとノリが見に来た。