家を出て歌舞伎町に向かって歩く。

「トオルぅ、茶○花っていう店知ってるぅ？」

「知ってるよ。そこ入ったトコだろ。
行きたい店って茶○花なん？」

「違うけど。そこも前から行ってみたかったんだ。
い〜い？」

「いいですよ。姫☆」
という事で店内へ。

この店はお薦めの京風の居酒屋と割烹の間のような店。
俺は今も利用してる。

絵里は店内に入ると
「うわー。素敵。美味しい。」と連発。満足のようだ。
そんなに素敵だとは思わんが…でも旨い。

「日本酒おかわりして良いでぇすかぁ〜？」

「いいよ。
絵里楽しい？」

「すっご――――く楽しい♪」

「そっか。絵里は酒好きなんだね。」

「んー。
一緒に飲んでる人によるかなぁ。
絵里はお酒好きだけど、強くはないから安心する人とだったらね。
それに昨日まではいくら飲んでも怖くて酔えなかったしね…」
とグラスを見つめながら言う。

「いっぱい飲め…。」
それしか言葉が出なかった…