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4章:締日 (8/9)

ハヤトが言った。

『誕生日、2日でしょ?』



『うん、そうだけど…なんで知ってるの?』

私は興奮しながら言った。



『アドレス』

ハヤトは言った。



すると、えりなが

『エーーーッ!』

と叫ぶ。



『ハヤトくんあゆちゃんから誕生日聞いて、知ってるのかと思ってた!!スゴーイ!!ロマンチック!!』

そう言って、羨ましそうに可愛い顔でレンを見上げていた。





ハヤトは恥ずかしそうに、


『少し早いけど誕生日おめでとう。』



間があき、



『いつもありがとう。』
そう言った。



私は嬉しくて恥ずかしくて…泣きそうになった。




『ハヤト、ありがとう、まさかの展開過ぎて…』

そう言葉をつまらせた。



えりなとレンは、気を遣い卓へと戻っていった。



少し落ち着き、私は続けた。


『なんで…ジュビリーなの?』


ハヤトが言う。

『意味はねーよ』



私は笑った。


『ありがとう、ハヤト』





"あゆが初めてくれたブランデーだからだよ"



なんて、そんな言葉望んでなかったから。






ねぇ、ハヤト?


どうして、そんなに私の心が読めるの?



その夜はハヤトの優しさにドップリと浸かり、幸せ過ぎた。

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誰かの為に〜ハヤトと私〜 ©著者:rina

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