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3章:あたしの母親は夜の蝶 (2/3)

最近になって、生活リズムが変わって来た。

家の雰囲気も違う。


母親は一週間のほぼ半分夜外出していた。

綺麗なスーツにセットした髪型。

メイクもばっちり。

普段は眼鏡をかけてるのに外してる。

ママは何だか女優さんみたくオーラがあった。

「ママきれい。彩も行く!」

「すぐ帰ってくるからお留守番ね。」といつも流されて、母親の帰りは午前さま。ヒドい時は空が青白かった。


母親は、スナックでパートを始めたのだった。


朝、母親が酒とコロンの混じった匂いで幼稚園のお迎えを待つ時は苦痛だった。

「他のママたちと違う。」

でも、そんな母親が嫌いになれない。

「仕事辞めて!」って言う勇気がない情けない自分が嫌いだった。


子供ながら、あの時色々考えたが幼稚園児の脳なんて限界がある。


どうすることも出来ない。


幼稚園児が環境問題や貧困問題とかでわめいても解決出来ないのと同じぐらい母親の問題はあたしにとって大きな問題だった。
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一緒にいて ©著者:佐伯凛子

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