仕事は相変わらず、忙しかった。


それでも、家に帰ってネットを繋げば、ブルーからのセクシーなEメールが届いているし、ファイヤーとは時々チャットルームでふざけあった。


ファイヤー:週末のパーティーに来る？


イブ:どんなパーティーなの？


ファイヤー:なりたい自分になる、パーティーだよ。

彼の答は、私の好奇心を刺激した。


イブ:大勢なの？


ファイヤー:それほどでもないさ。
仲間との飲み会だと思えばいいよ。


イブ:チャットするのと現実に会うのとでは別の問題で…


ファイヤー:おやおや？
引っ込み思案は卒業したと思ったから誘ったんだよ。

イブ:考えておくわ、返事はまだいい？


ファイヤー:好きにすればいいさ


『意気地無しに思われるのは嫌だわ…』


私がOKするまえにファイヤーはチャットルームからいなくなってしまった。


ブルー以外の人からのお誘いが嬉しくないわけではないので、本当の気持ちは…行ってみたい。


ただ、パールやファイヤーの思わせ振りな言い方が、ちょつぴり恐い。


『そうだわ、雅也と一緒にパーティーに行けばいいのよ！』


私はファイヤーに場所と時間を知りたいと、Eメールに書き送った。