夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
12章:靴の中の小石
(1/12)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
12章:靴の中の小石
翌朝、岸田に送られて自分の部屋に戻ったマドカは、出掛けた時のまま灰皿に残る岸田のタバコの吸殻を見て、ここ数日に起こった事や岸田から言われた事を思い出していた…
ソファに座ると、佐織からのコールを無視して放り投げた電話がクッションの間に挟まったまま…を見ると笑えた
『たった3日しか経っていないなんて嘘のようだわ…』
帰り際に岸田から
「チケットが取れたら、一緒にマザーリーフを探しに行こう」と言われて、返事はしたけれど…
『何処に行くのか、聞くのを忘れちゃったわ…観葉植物は暖かい所の植物なんだから、沖縄かな?』
どこでもいい、一緒にいられるのは嬉しい
バッテリーが上がった電話をスタンドに戻すと、留守番電話のアイコンが目に入った
今までのマドカなら再生して全てを聞いたのだが、今は聞きたくない…
気持ちよく過ごして来たのに、今ここでメッセージを聞いてしまえば戻りたくない現実に戻ることになる
岸田のことは好きだし、愛を感じる瞬間もある…佐織に聞かれれば、そうはっきり答えることはできる
ただ、自分達の出会いがアダルトチャットのパーティだったことが、不真面目な男と女の出会いとして一笑されるのが嫌だ
あの場所で岸田と出会ったのだから仕方がないと、頭ではわかっている
けれど、岸田を思えば思うほど…自由な女を気取って参加した自分の愚かさが…自分を蔑む気持ちが膨らんで胸が苦しくなるのだ
心の隅にじくじくと治りきらない傷を抱えているような感じ
この気持ちは佐織に知られたくない…だとしたら、現実に戻ることはないのではないか…
靴の中の小石は捨ててしまえばすっきりする、おまけにどの石だったのかわからない…
マドカは全てのメッセージを破棄した
『そうだわ、あれも!あれも!』
マドカは携帯電話にあるブルーのアドレスを着信拒否に設定すると、次にパソコンを立ち上げて「お気に入り」からアダルトチャットのURLを削除した
<前へ
97 /108
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
アレグロ ©著者:椎名
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.