4章:愛さない (6/12)

ｼｮｰﾄｶｯﾄの細身の
婦警さんが
取り調べ室に入ってきて
手に持った紙を
あたしの目の前で
広げて言った。


｢家庭裁判所からあなたに逮捕状が出ました｣


帰る事を考えてた
あたしは
目が点…


夢？


いや現実だ。


数秒で状況を
飲み込んだあたしは

｢はい｣

とだけ答えた。


そして抵抗する事もなく
手錠をかけられた。


共犯者が二人いたけど
すでに逮捕され
違う留置所に
移送されてたらしい。