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3章:ただひたすらに (2/10)


母親の記憶は
ほとんど無い。


でも、声と
甘ったるい
香水の匂いは
今でも覚えてる。


物心ついた時には
母はいなかった。


片言の日本語で
あたしの名を呼ぶ
母の声は
忘れぬように
時折
思い出す。


生まれた意味を
考え
心を閉ざすように
なったのは
母の死が
きっかけだった。


あたしが13歳の時だった。

一緒に住んでた
記憶もないのに
涙は止まらなかった。



母が死んだ


それだけの
思いで
一晩中
泣き続けた。


楽しい思い出…

母の手料理…


そんな記憶は
一片もないのに
母がこの世から
消えてしまった
という
感情だけで
泣いた。


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不幸の烙印 ©著者:ゆう

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