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58章: 【優しい歌】
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58章: 【優しい歌】
<AM10:45>
「ねえ…トオル、起きてる?
おはよ…
あー、頭痛い…」
「ああ、15分くらい前に目が覚めた。
水飲む?」
「うん、ちょうだい。」
俺はグラスにミネラルウォーターを注ぎ彩に渡した。
彩は一気に飲み干すと冷蔵庫からビールを取り出し飲み出した。
「彩さあ…失礼な事聞くけど、帰ってからの記憶ってある?」
「あんまないけど…
お互い裸だし感覚からしてしたよね?」
「う…ん、帰ってすぐに俺が押し倒して…
めちゃくちゃキスして…」
「そう、それで梓って呼んでたよね。
さすがに中には出さなかったけど(笑)」
「ごめん…」
「別に謝る事じゃないと思うけど?
そのかわり…」
「そのかわり…何?」
「うん、今からもう一回しよっか?
今度は彩って呼んでよね。」
「うん…わかった。」
俺は彩の右手を握りキスをした。
この時、俺は彩に梓を忘れる為のテストをされるつもりで抱いた。
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