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34章: 【hands】 (1/3)

34章: 【hands】

ドアを開けて病院の中に入ると俺の手を握っている梓の手に力が入った。

「どした?怖い?」
梓が頷く。

「保険証出して。」
俺は保険証を受け取り受付に「お願いします。」と言って出すと問診表みたいなものを渡された。

「はいよ。」
問診表を手渡し待合室の椅子に座る。
周りを見ると他に待ってる女の人が2人、そのうち1人は大きなお腹を抱えてる。
妊婦じゃない方が俺達を交互に見ていた。

なるほど…
『梓は他人のこういう目が嫌で1人で病院に来なかったんだな…』などと考えていた、ちょっとすると梓が問診表を受付に出し戻って来た。

俺の横に座るとまた俺の右手を握る。

「○○さーん、○○梓さーん、こちらへお入り下さい。」
15分ほどすると診察室のドアが開き梓が呼ばれた。

「いってくる…」
そう言うと俺の右手に絡めていた両手を一回握りしめほどいた。

「俺、外でタバコ吸ってっから。」
そう言うと頷いて診察室に消えていった。

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