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32章: 【君が好き】 (1/2)

32章: 【君が好き】

♪ HAPPY BIRTHDAY TO YOU HAPPY BIRTHDAY TO YOU HAPPY BIRTHDAY LOVER梓 HAPPY BIRTHDAY TO YOU ♪
梓が22本のキャンドルを吹き消した。

「22才おめでとう!!ってなんで泣く?」
梓と俺は家で梓のBIRTHDAYパーティーをしていた。

「だって、だってね…
22年生きてきて今が一番幸せで嬉しい誕生日なんだもん…」

「んな事言われてもなあ…。俺はまだその22分の1も一緒に居ないからなぁ…
はい、プレゼント。」

「ありがとう…。
開けていい。」

「いいよ。
つーか、うちでパーティーで良かったの?」

「だってトオルの手料理が食べたかったんだもん…」

「まぁお前がいんならいいけどさ、お姫様。」

「あーーーありがとう!!
これってCHANELの限定のパレットだ♪アズが本で見てたのチェックしててくれたんだ!
でもどこで買ったの?
アズが買いに行ったらどこも売り切れだったのに。」

「ん?伊勢丹で1カ月前くらいに予約した。
CHANELの姉ちゃんに予約した方がいいって言われたからさ。」

「トオル大好き。」
梓が抱きついてきた。

「ハイハイ。」

「冷たい!今日アズはお姫様なんでしょ?」

「いや冷たいんじゃなくて、そんなに喜ばれると照れくさい…」

「だって嬉しいから…」

「じゃあこうしてやる。よーし、よしよし!」
俺はムツゴロウさんのように梓の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。

「わーん髪がボサボサぁー(>_<)」

「乾杯しよ。乾杯!」
二人はシャンパングラスを手に持った。

「HAPPY BIRTHDAY PRINCESS♪」

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