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27章: 【No Regret】
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27章: 【No Regret】
俺が奥の部屋から出ると田中は床に正座していた。
「すいませんでした。」
俺に気づくと田中は頭を下げた。
「俺に謝ってもしょうがねえだろ。梓とコウに謝れよ。
梓はお前の顔なんか見たくねえだろうけどな。
ただコウは舎弟の前で下げなくてもいい頭をカタギの俺に下げたんだ。」
「はい…」
コウ「トオルさん悪いけど梓ちゃんとの話聞かしてもらいました。
どうします?コイツの指3本くらいでいいっすか?」
俺「指なんかいらねえよ。」
コウ「じゃあこれでいいっすか?」
コウは俺に向かって右手を広げた。
俺が頷くと眼鏡は金庫から金を出してコウに渡しそれをコウは俺に渡す。
「あとさぁ、そいつをこの街っつーか俺らの前から消してくれ。」
「わかりました。」
「じゃあ帰るから。」
眼鏡が奥の部屋から梓を連れてきてくれた。
眼鏡「トオルさん、カタギにしとくの惜しいっすね。」
俺「バカ言ってんじゃないよ。
俺は他人に頭下げんの嫌だからカタギでいいの(笑)」
コウ「あっ!トオルさん携帯教えといて下さいよ。」
俺はテーブルの上にあったメモ帳に番号を書いた。
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