仕事が終わり家に帰る。
ドアを開ける前にカレーの香りがした。

「いただきまーす。」

「お帰り？
っていうか何言ってんの？」

「あっ!?カレーの匂いにつられた…」

「お腹減ってるんでしょ。
用意しとくからシャワー浴びてきなよ。」

「へーい。」




「ねえ…
神楽坂の部屋行くのって明日でもいいかな？」
カレーを食いながら梓が言い出した。

「別にいいけど。なんで？」
俺はテレビを見ながら答える。

「エッチしたい…」

「ふーん、わかった。」

「ちゃんと聞いてる？」

「聞いてるよ。エッチしたいんだろ？」

「うん…。
せっかく勇気出して自分から言ったのにそれだけ(●｀ε´●)？」

「じゃあ何て答えりゃいんだよ？
指何本いれりゃあいいの？とか、どんな体位がいいの？とか聞けばいいの？」

「はいはい。ごめんなさい。」

「何怒ってんの？」

「だって…」

「とりあえず飯食っちゃおうよ。」