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1章:《プロローグ》【Let it be】 (4/4)

「トオル最近なんか悩んでない?」

「別に…。」

「あっ!?嘘ついた!」

「何が…だよ。」
当たってた。

「トオルが言葉少ないときは何かごまかそうとか、嘘ついてるっていうか…。
怪しいって。
何か隠してるでしょ。」

「何でだよ!?(笑)俺がお前に嘘ついたときある?」
確かに梓の言う通りだった。俺には悩み事がある。

「ほら、またそうやってごまかすぅー。いっつもアズには質問に質問で返すなって言うのに…。
もっとアズに話したり頼ってほしいな。
トオルは梓が守るから…。

それに、2人で居ればLet it beだと思うよ。」

「うん、わかったよ。」
俺は起き上がって梓の頭を撫でてキスをした。

「うーんっ、キスでごまかさないの!」
梓を押し倒し2人は芝生の上を転がった。









どうなんだろう?
あのとき俺が話していれば今でも2人で寄り添っていれたのだろうか?

俺の弱さを見せればよかったのだろうか…。

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