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15章:旅立ち (9/9)

俺達は車に乗り込む。
改めて、新天地への旅立ちだ。

ゆっくりと車を走らせ始めれば、警察署の前に代表のフェラーリが見えた。
代表とめーさんの2人が、笑顔でヒラヒラと手を振っている。

代表には本当に世話になった。
この恩は忘れない。
いつか返さなきゃならない大恩だ。

俺は頭を下げて、その前を横切った。
瞬間。

グァシャーン!!

強烈な衝撃と共に、目の前が真っ白になった。



…事故って不思議だな。
とっさのコトなはずなのに、スローモーションみたいに見えるんだ。

代表のフェラーリに気を取られていたのは確かだ。
でも相手は一直線に俺の車に突っ込んできた。
危ない、そう思って思い切りハンドルを切ったが遅かった。

正面衝突。

俺はフロントガラスに強く頭を打ちつけて、ガラスは割れた。
痛みの中に聞こえる、桃と薫の悲鳴。

ぶつかりに来た運転手は笑っていた。

…愛香だった。



俺は意識を、失った。

奇しくもそれは…
俺のハタチの誕生日の、朝だった。
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薫と花 ©著者:柚木

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