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5章:桃
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俺は玄関から廊下に転がり出て、マンション備え付けの消火器をもぎ取り、キッチンに戻る。
炎が燃え盛る鍋に向かって、即座に消火器を噴射した。
火は勢いを失い、すぐに鎮火した。
俺は脱力してホッと溜め息をつく。
危機を脱したキッチンには、桃のすすり泣く声だけが響いている。
キッチンを覗き込んでいた薫も、壁に凭れながら腰を抜かしたようにしゃがみ込んだ。
「なんでこがぁなコトんなっとんじゃ」
俺は頭を掻きながら、見て見ぬフリして惨状から目を背けた。
さっさとリビングへ行く。
「だってカオたんがドーナツを
食べたコトないって言うから、
作ってあげようと思ったのー」
続いて桃が泣きながらリビングに来る。
その後ろをとぼとぼと薫がついてきた。
桃の話ではドーナツを揚げている途中、油が腕に跳ねて、持っていたビタミンウォーターを放り出してしまい、そのビタミンウォーターが鍋に落下。
ものすごく大量の油が跳ね、鍋の傍に広げていた料理本に引火。
みるみるうちに、ガス台周辺が火の海になったのだと言う。
俺はしばし言葉を失った。
「…もー、お前はキッチンに立つな」
絞り出せた言葉は、とりあえずそれだけだった。
桃はおもむろに髪に手をかけた。
自慢のブロンドもチリチリだもんな…
俺が同情しかけたとき、桃はあっさりとその髪を外してみせた。
「ヅラかーっ!?Σ(゜〓゜)」
「ウィッグよ、ウィッグ!(*`〓´*)」
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薫と花 ©著者:柚木
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