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4章:天使と悪魔
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「泣かないで、ちー」
「だって、ひっく、姉ちゃ…っく」
泣きじゃくる俺の頭を、優しく撫でてくれる白い手。
俺はその手が大好きだった。
「姉ちゃんは大丈夫だから、ね?」
俺は小さい頃から泣き虫で、10歳になってもそれは直らなかった。
「ちーは男の子なんだから、いい加減
その泣き虫、直さなきゃ…あ」
ポタ。
床に、血が落ちた。
「姉ちゃ!」
額を赤い体液が滴り落ちる。
「ありゃ…頭、どっか切れてたか」
しまった、という顔をする。
まるで自分が悪いかのように。
そんなわけないのに…
悪いのは全部アイツなのに…
「おぉい、酒まだかーっ」
リビングから聞こえた声に、俺達姉弟は反射的にびくりと体を震わせた。
悪魔の声だ…
「ひーよーりぃっ、陽依!まだか!」
「い、いま持って行きますっ」
慌てて立ち上がる姉…陽依が持っていた、盆に乗ったビンビールを、俺はとっさに両手で掴んだ。
「ちー?何してるの?やめて。
早く持っていかないと、あんたまで…」
ふるふると首を振る陽依に、俺は小さな声で。
「俺が…俺が行くよ」
と言った。
「何言ってるの!あの人は姉ちゃんを
呼んでるんだから、ちゃんと
姉ちゃんが行かないと…っ」
「だって姉ちゃん、ケガしてるじゃん」
「!」
「さっきアイツに吹っ飛ばれて、
柱に頭を打ったからだろ?」
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薫と花 ©著者:柚木
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