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21章:少女と私
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本日お仕事してました。
後輩二人と仲良く三人で。
すると後輩一人が何やら少女と話してます。しかも長い。
そして商品を紹介してる様子ではなさそう。
はてな?
後輩困った顔しながら私の元へ
『なんか少し変な人なんですけど…』
話しを聞くと眉をカットするシザーが欲しいそう。
しかし、シザーの刃を触って確認したいから見本はないか?
と言う内容。
これが玄人っぽい人なら切れ味、使いやすさ等あるのかね?と特に不信に感じないが、少女どうみても中学生。
そして化粧っ気全く0。
なんか怖い。
私
『見本のご用意はないのですが、私の私物でよろしければ、お見せできます。ただこちらでは、衛生上の理由でお試し切りはお控え頂けますか?』
少女
『…はい。切れないんですね。じゃあメイク教えて下さい。』
私
『ご購入をお考えの物はございますか?それに合わせてご案内させて頂きます。』
本来ならこんな言葉絶対に言いません。
しかしながらどう見ても変すぎて、購入の意思を確認しました。
少女
『私今五千円しかないのでその範囲なら。』
と言いながらコンビニの袋をかき回し、くしゃくしゃに丸めた五千円を出しました。どうやら彼女の鞄らしい。
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毒女の戯言 ©著者:嶌津 香
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