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6章:労働者 (2/4)

ワキガタクシーを後にして、お仕事して参りました。


お客様くるかしら?



くるかしら?


くるかしら?



こないのかしら?
もう昼ですが?



とてつもく暇です。
黙々と貯めるに貯めた提出物をやっつけました。
しかも明日提出。
追い詰められないとやらないタイプです。



そこへ
『すいませーん』


私満面の笑みで
『はい!!』


客『落ちないアイライナー探してるんですけど…すごい汗かくから…』


私『そうなんですね!それですとこちらのウォータープルーフタイプがお勧めですよ!!』



客『これって石鹸で落ちますか?』


私……はっ?
ウォータープルーフって言ってますが?石鹸ごときで落ちたら、落ちないアイライナーじゃないですが?


私『石鹸では落ちないですねー。ウォータープルーフなので専用のアイメイクリムーバーかオイルのクレンジングで落として頂く形になります』
何故か私申し訳なさそうに伝える。


客『そうゆうのは使いたくないんですよね』


私『そうなるとこちらのタイプのアイライナーですね。ただ汗や皮脂にはウォータープルーフと比べると落ちやすくなってしまいますね。』


客『………』

私『………』

客『………』


うちのメーカーじゃないとダメなの?もう他行って下さいよ。
もう貴女の目の形状だとウォータープルーフ以外全て落ちますよ。
そんな便利な物あったら私も欲しいですよ。


満面の笑みで訴えます。

客『考えます。』


私『ご検討よろしくお願いします』もう来ないでくれ面倒くさいです。

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毒女の戯言 ©著者:嶌津 香

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