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12章:闇夜
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アパートに帰れば どこかにモカの面影があった。
淋しくて
淋しくて
心に穴が空くって
こんな感じなんだ…って思った。
穴が空く…ってより
えぐられた様な痛みだった。
援交して金貰って
無機質な作業をする。
泣いていても 一緒に住んでいた部屋が苦しくて 泣きながら物を投げたり テレビを倒したり
部屋は散々な事になっていた。
私の 精神は 私や親じゃ もぅどうする事も出来なくなっていた。
両親はネットで 精神科を調べ 相談に行っていたらしい。
4カ所目で 納得のいく 優しい先生に出会えた…
と 電話があった。
「唯 一度 一緒に行かないか?
もぅ 親もどうすればい〜か分からないんだ…」
父は力無く 呟いた。
私は 初めて 入院施設のある精神科へ 父と行った。
私には まだ 何も見えない。
暗闇の中 手探りもせず
立ち止まったまま 動かなかった。
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