8章:すれ違いの生活 (7/10)

私の誕生日に DREAMS COME TRUEのライブがある事を知った。



『ねぇねぇ ドリカム来るよ。ちょうど誕生日だし行きたい』


特に好きと言う訳では無かったが 誕生日だから行きたかった。



「ふ〜ん…でも無理だろ もぅすぐだし ドリカムなんてチケット取れないよ」



『…だよね〜ドリカムなん無理だよね』


そっか…誕生日も剛は仕事でいないんだ……


期待した 私バカみたい……





誕生日当日 昼過ぎに珍しく剛が起きてきて


「出かけるぞ！早く準備しろ」



『え？どこに？』



「じゃ〜〜ん！」



剛の手には ドリカムのライブチケット２枚。



『ど〜したの？これ？』


「ヤフオクで落札した！店は従業員に言ってあるから遅れても大丈夫だから」



嬉しかった。



急いで準備して



私達は 結構良い席でライブを楽しんだ。



“何度でも”


の歌詞



“一万回ダメでヘトヘトになっても 一万一回目は 何か 変わるかもしれない”



が 私達 二人の 愛の言葉になった。