ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

2章:address (5/5)

正直、何を喋ったかあんまり覚えてない。
マヤに聞かれるままに、質問に答えていた。
何を話していても、レイが気になって身が入らない。
どうにか笑顔は絶やさなかったから、きっと誰にも気づかれてはいないだろうけど。

時間はあっという間に過ぎた。

俺達が延長をねだったら、マヤは『もうちょっと』と言ってくれたのだが、飲み過ぎたらしいミナミが具合が悪いと訴えたので、レイ達は初回の時間だけで帰るコトになった。
会計を済ませて、送り指名をもらったホスト達と、6人でエレベーターに乗り込む。
俺はマヤに送り指名をもらった。
ミナミはアラシ。
レイは、あの小栗旬もどき。
ああいうのが好みなんだろうか?
ちらちらと2人を覗き見てしまう。

エレベーターを降りて、ビルの前で各組それぞれアドレス交換をした。
俺はレイが気になって仕方なかったが、まさかこの場で言うわけにもいかない。

彼女達は帰る方向が一緒らしく、一台のタクシーに相乗りして帰って行った。
車が見えなくなってもボーっと立ち尽くしていたら、小栗旬もどきに。

「ほら、戻るぞ。お前指名席あんだろ」

と、軽く頭を叩かれた。
俺はハッとして、慌てて店に戻る。

俺達の店、『club tears』に。




君のアドレスは、聞けなかった。
13 /158

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

無題 -side涼介 ©著者:柚木

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.