5章:エッチだけ (9/9)

行為が終わったあと、すぐに私たちは服を着始めた。

ここがお店の個室でなければ余韻にひたっていたかったが、そうもいかず。



「ｿﾌｧｰ汚しちゃったね(笑)もう来れないね。綾のせいだわー。」

服を着ながら翔が笑った。

「‥！だってそれは‥‥」

それ以上言うのが恥ずかしいというか照れ臭いというか‥言葉に詰まった。

「こんなとこでｴｯﾁするの初めて。かなり燃えるね。」


‥うん、私も。

とは、口には出せなかった。恥ずかしいから。


「綾とならどこでもできそう。本当、俺ら変態(笑)」


翔は笑顔がかわいい。
かっこいいしおしゃれだし優しいしｴｯﾁうまいし、翔はきっと誰にでも好かれるひとなんだろうなーって思う。



あ、そういえば彼女いないのかな‥‥


合ｺﾝ来てたし、ｾﾌﾚ作るし彼女はいないんだよね？
それともｾﾌﾚ作る時点で軽いひとなのかな、翔は。



‥‥
なんとなく聞けなかった。


『ｾﾌﾚ』ってあまり相手と深く付き合っちゃいけないような気する。

ただ快楽を求め合うだけの関係。


ｴｯﾁだけの関係。



‥だよね？