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14章:縁 (1/7)

14章:縁

一生の間に出会う人は意外と少ない。

それも多くの人とは人生の一瞬すれ違うだけで終わってしまう。

その中で、恋心を抱き身体を重ねたのは、私と相川さんに縁があったからだろう。

そう思いたい。

ただし、このままどこまで行っても、誰も幸せにならない関係だ。

私と彼の逢瀬は夫と彼の奥様の真心を踏みつけた上での行為だ。

夫の狂気を思い出す。

ずっと前に夫を本気で激怒させたことがある。

まさに狂気で、嵐が過ぎるまで身を屈めるのみだった。

「よくこんな簡単に裏切れるな。」

吐き捨てられた言葉が胸に刺さる。

もし、彼のことが明るみに出た日にはその時どころではない修羅場だろう。

結局、保身か。

また、自分が情けなくなる。

お楽しみでなくなれば潮時。

その考えに落ち着いた頃、お誘いメール。

向こうから誘われたらまだ嬉しい。

日時、場所を決める。

本当、矛盾している。
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こちら側から向こう側 ©著者:千原 ゆうな

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