そろそろ、と会いたい意思を探り合うメール。

日にちが決まり、プランを練る。

高速道路に乗り、観光都市でデートしたいと言ってみる。

いいよ。と軽く返信が来る。

朝、夫が家を出てから支度をして間に合うぎりぎりライン、9時30分に待ち合わせ。

車に乗っている時間が長くなるからコーヒーとお茶を2本ずつ、ガムとタブレット、お菓子を買った。

待ち合わせ場所で、さっと車に乗る。

コンビニの袋を見て

「ずいぶん買ったな。」

と私の手を握る。

「どれでも好きなのとって。」

「ありがとうな。俺コーヒーもらうね。」

ストローを注して手渡す。

当然のように受け取る彼。

この流れ、なんかいいな。恋人同士だよ。

「それ、美味しそうだな。」

お菓子のパッケージに目を向ける。

「食べよ。」

箱をあけて、ひとつ手渡す。

彼が取りやすい場所に箱を置く。

「美味しいわ。」

次々に手を伸ばす彼。

嬉しそうにお菓子をばくばく食べるオジサン。

彼の新たな一面を発見。