食事は数日後に決まり、私はその日は朝から何も予定なし。
相川さんが仕事終わってから会うことになった。

念入りにブロー、時間をかけて化粧。服装はちょっとかわいい普段着くらい。

ご飯食べに行くだけだよ。一回二人で会って満足するんだよ。

自分に言い聞かせる。

いましめの意味で下着はふだんの物を身につける。

勝負パンツと対局にあるいましめパンツ。

電話で話す。「あんまり遠くに行くのは面倒だし、会社から近すぎてもな。」

正直な男だ。

会社からいくつか離れた適当な駅で待ち合わせをして車で拾ってもらう。

まずまず美味しくて雰囲気もいい居酒屋に入る。

挨拶程度の会話から不意に「俺、誰とでもは来ないぞ。」

あれ？軽いジャブ？1ドキ。

話は仕事に移り私「相川さんには良くしてもらったね。ありがとうね。」「それは自分で決めてること。藤野さんは俺が指名して呼んだ人だから。自分が呼んだ人とそうでない人なら全く同じにはしない。できない。」続く言葉に「でも俺も人間だから、この人は大切にしてやろうって気持ちが大好き。って気持ちに変わっちゃうこともある。それは抑えないとな。」

もしかして口説いてる？

これ、イケる？

甘えてみようかな。