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1章:プロローグ
私が青春を過ごした20世紀最後の数年間、彼は多くの部下を従えた部長から独立して事業主。
私が高校生のとき、彼は40代の働き盛りだったんだよなと改めて積み重ねた年月の差を感じる。
高校生のとき、彼が部長を務める会社の短期バイトに応募したことがある。受かったけど諸事情あって、キャンセルしたけど。
助手席で彼に尋ねる。「平成○年はまだ会社にいたの?」考える顔つきの彼は「いや、いないわ。その時はもう自分でやってた。」「そっかぁ。私、高校生のとき短期バイトに応募したことあるんだ。受かったけど結局行かなかったんだ。行ってればその時相川さんに会えてたかなと思ってさ。」「あのな、自分で言うのは何だけど当時は普通の人が近づける感じじゃなかった。」それはそうと納得する私に「でも、高校生のバイトの子ならおもしろ半分で構ってたかもな。」また私をからかう。
あっ、どっちにしてもその時は会社にいなかったんだ。
彼とのはじまりから書いていくね。
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