1章:出会い (3/6)

同世代の女の子達よりも明らかに高給取りだった私とえりなは、寂しさを埋めに歌舞伎町に足を運ぶのが当たり前になっていた。


一緒に同じ店に行く時もあれば、別々の時もある。


その日はえりなが、彼氏を紹介したいから着いてきて欲しいと、私を誘った。



私は正直驚いた。



えりなの口から、今まで一度でもこんな台詞を聞いたことがなかったから。



だって、えりなは可愛くて、お金もあって、綺麗に遊ぶ…そんな、ホストにとっては願ってもみない最高のお客様だったはずだから。



そんなえりなが本気になったみたいだ。



どんなホストなんだろう、凄く気になったと同時に何故だか不安にもなった。


えりなに連れられて、そのお店へ向かう。