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5章:あなたのこと、教えて。
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「ろくな人と連んでないよ、あの人。
妙な仕事してると思う。パチンコ屋って言ってたけど…
裏で何かやってるよ。」
「見たの?」
「見たっていうか…」
うーん…と、
みどりさんが、首を傾げた。
「目撃情報が多いんだよ。
ハデな悪そうな車がうるさいって近所で苦情があって、
そこに小泉さんが乗ってたり、
柄の悪そうな人と夜中出歩いてたり…
前もちょっとした警察沙汰になってたよ。
金の絡んだこと話してるって噂も聞くし…
今日見る限りじゃ、そんなこと出来そうに見えないけどねー。」
「…見えない。」
「だから、みんなさくらのこと、心配してんだよ」
「……」
まさか。
ね…
とは思ってたけど、
実際見てしまうと、
やっぱり気にはなった。
決して、
いい気分ではなかった。
小泉さんが帰って、
私にくれたお菓子を開けてみた。
小泉さんは、
細いけど、甘い物が大好きだ。
お菓子を食べながら、
私はぼんやりとしていた。
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