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5章:あなたのこと、教えて。
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「…ピンポーン…」
「はい」
「さくらちゃん、
お疲れ様。これ食べて」
次の日、
小泉さんは私に、
お菓子を届けてくれた。
「あ!ありがとうございます!」
その時の小泉さん、
いつも通りだった。
「まだ俺の家にあるから、欲しかったら言ってね」
と、
優しい笑みを浮かべてくれた。
でも、まだ。
私の脳裏に、
昨日の光景とみどりさんの言葉が、
焼き付いていた。
この前。
樋口家でお祝いをやった時のことだった。
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