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3章:−施設−
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あの家は嫌いじゃなかった。
おじいちゃんとおばあちゃんが居る頃は沢山美味しい物が食べれたし、母親も優しかった。
思い出を探る様に何回も施設を抜け出してあの家を見に行った。
『売家』と言う貼り紙だけが虚しく残っていた。
寒さを一緒に凌いだ犬も居なくなっていた。
道がわからなくて何度も警察に保護された。
だけど怒る人も殴る人もここには居なかった。
私は喋れないものの翔太と仲良くなっていった。
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DEAR ayako ©著者:由佳
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