そして、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月がたった。


うちのお店には制服があるのと、ヘアメイクもついているということで、近くの大学の寮に住んでいる子達が続々面接にきた。
勿論、二十歳以上の子達。


ボトル棚と観葉植物をのけて、二席テーブルもセッティングして女の子を五人いっぺんに入れ、また賑やかになった。



運転代行も忙しく走りっぱなし。



オープンして3ヶ月目には念願の借金も全額返済し、お父さんに
大好きな釣りの道具一式をプレゼント。
お母さんには
オーストリッチのバッグを買ってあげた。



公務員をやめ
周りが夜遊びしている時も寝てる時も働いて、
買いたいものも何一つ買わないで仕事仕事、
お金お金と頑張ってきて良かった。



借金返せた喜びと
私みたいな小娘にでも出来るという自信が持てた。



借金が返せた夜は
なかなか寝付けず、次の日には、みなみさんのお墓に報告に行った。