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5章:宇都宮
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5章:宇都宮
大雑把に栃木県と決まったが栃木の何処に行く?
俺は…栃木の事を全く知らない…知り合いも居ない…
不安で不安でしょうがなかった…しかし飛び出してしまったんだから引き返す訳には行かない…
とりあえず、新幹線に乗り東京へ向かった…本当に計画も何もない…あてのない先の見えない旅立ちだった…
新幹線の中でわ、不安が増える一方で…足が震えてたのを思い出す…
逃げ出した事からも逃げ出したくなる気持ちだった…しかし新しい一歩だと自分に言い聞かせ自分を押さえつけた…
そして…東京へ着き、新幹線を降りた…
東京観光してみるのも良いと思ったが…田舎から出てきた俺は…東京という土地は恐いという固定観念があり、スルーして東北新幹線の方へ足を運んだ…
そして…駅員さんに…
「栃木と言えば何処に行けば楽しめますか?」と聞いた…
駅員さんは
「観光なら日光とか鬼怒川温泉とかですね…」
うん…俺の聞き方がまずかったのはわかるが…観光でわ無いんだよね…むしろ人生をかけた旅立ちなんだよね…
と思いながら…聞き直した…
「新幹線でいける栃木の開けた場所は?」
駅員はニコリと笑い…
「宇都宮ですよ」
笑ったのはバカにしたのか?と思いながらも御礼して行き先が決まった…
宇都宮だ!
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