ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

8章:〜孤独〜 (1/7)

8章:〜孤独〜

…ずっと忘れたフリしてた。


…本当は頭の隅にこびりついていて、
ずっと引きはがそうとしてた記憶。


「真也は昔、何をしたの…?」


百合は遠慮がちに、真也に尋ねる。


「…ただの遊びだよ。ウサ晴らし的な」


…ウサ晴らし…だと?


「…どういう事なの?」


半笑いで答える真也に怖じけづきながらも
必死に震える体を抑える百合。


「喧嘩だよ、喧嘩。殴り合い」


「け、喧嘩?」


百合は少し安心した様な表情を見せた。


「ああ。死なない程度に痛め付けるんだ」


途端に、彼女の顔には恐怖が戻る。


「死んだら色々面倒だかんな〜…
今までで何人だったっけなぁ?
…あ、中学ん時の五人相手の喧嘩は
なかなか面白かったよなぁ?」


頭を上げ、骸骨のストラップを見る。


…ふざけんなっ…!!


俺はベッドに駆け寄り、飛び乗った。


「人形になったら元気になったなぁ〜」


真也はケラケラと笑い、俺をつまみ上げる。


「…この体は俺のモンだ。…消えろ」


そう言った真也は、骸骨のストラップを
開いた窓目掛けて放り投げた。


「……!真也っ!」


俺を呼ぶ百合の声が…遠退いていった。
99 /106

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

大好きな君の傍で ©著者:陽

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.